間伐材は地場産の杉材(末口φ150)を使用。本来捨てられる間伐材を杭に使用することでカーボンストックとなり環境保全に貢献します。杉材の圧縮強度は22~35N/m㎡とコンクリートに匹敵する強度があり、安心の地盤を築きます。
|
|
砕石はすべて自然石を使用。投入された砕石は300~400mm毎に転圧し、地盤中の弱い部分に砕石を深く食い込ませることで支持力をさらに高めます。また砕石パイルが支持層に到達していなくても支持力を発揮します。 |
●表層軟弱層が概ね5m以下でN値10程度以上の支持地盤に杭打ち可能な敷地
●切土と盛土による造成地で支持地盤まで杭打ち可能な敷地
|
|
●表層軟弱層が厚く支持層が深い敷地
●軟弱層の上に盛土された敷地
●液状化が発生し易い敷地 |
|
|
|
従来から一般的に使われる地盤改良材である鉄鋼・コンクリートは製造工程において1棟あたり数トンのCO2が発生します。また、逆に国産間伐材はその育成過程において多くのCO2を吸着してくれます。その両方で大幅なCO2削減効果をもたらしてくれます。
標準的な一戸建て住宅における杉の間伐材パイルを 末口Φ150/長さ4メートル/本数50本 と想定すると 木材体積は4.54㎥となり CO2蓄積量(t-c)=4.54×0.314×1.57×0.5=1.12(t-c)となる。
(北海道庁水産林務部森林計画課ホームページ参考)
|
|
セメント系固化材を用いた地盤改良工法は、アスベストに並ぶ発がん性物質の「六価クロム」が発生する恐れがありますが、自然素材のパイル形成なら有害物質の発生の心配はありません。砕石は埋設物にはならないため、将来の撤去の必要がなく、土地の資産評価にも影響がありません。
セメントによるパイル形成の場合、「充分に攪拌混同しないと強度が得られない」、「有機系の腐食土とは混同しても固化しない」など、さまざまな問題があります。砕石および間伐材は、投入が目視できるため施工不良の心配がありません。確実な施工が可能です。 |
「スクリュー・プレス工法」は、ネジくぎの原理で、スクリュー自身の体積分の土を周辺に押し固めていく圧密現象を生じさせ、より強固な地盤を作り上げます。 |
|
掘削残土の発生がないので、従来工法に比べ施工時間が大幅に短縮され、低コストの施工が可能になりました。また産業廃棄物となる排土処理の必要がなく、環境保全にも大きく貢献します。 |
セメント柱状杭や鋼管杭は、地震発生時のせん断力により杭が折れ、地盤が家の重さに耐え切れず沈下したり、地震波が杭を通じ家屋に大きな被害を与える可能性があります。砕石パイルは、転圧により地盤全体を締め固めており、せん断が発生しても強度にほとんど影響がなく、地震波を減衰させる効果もあり、大切な住まいを地震から守ります。砕石で作られたパイル内の隙間は、水圧を逃がす働きをしていて液状化を大きく軽減させることができます。
|
|
柱状改良
工法 |
類似工法
(砕石) |
スクリュー・プレス工法 |
間伐材 |
砕 石 |
説明 |
地震対応力 |
× |
◎ |
△ |
|
●砕石は液状化水圧を逃がす役割りを果たし、液状化の発生を抑制する(砕石)
●隙間のある砕石パイルは地震で発生する地震波を吸収・軽減する効果がある(砕石) |
工事コスト |
× |
△ |
|
◎ |
●掘削残土の処理は必要なし。従来工法に比べ大幅に工期・工費の削減が可能(砕石・間伐材)
●スクリュー・プレス工法専用の掘削機はたった2名で現場施工を可能にする(砕石・間伐材) |
環境面 |
× |
○ |
◎ |
○ |
●地下埋設物とならない材料を使用するため、将来も撤去の必要がなく土地資産評価にも全く影響がない(砕石)
●土壌汚染物質の一つとされる「六価クロム」の発生は全くない(砕石・間伐材)
●間伐材を使うことで森林の自然保護に貢献(間伐材)
●地下にカーボンストックすることになり、CO2削減効果につながる(間伐材) |
工事品質 |
× |
○ |
◎ |
◎ |
●工事中に発生する地下セメントの固化不良の心配がなく不同沈下も起き難い(砕石・間伐材)
●スクリュー・プレスの掘削圧密により高い地盤支持力を実現(砕石・間伐材)
●掘削体積に比べ約1.2〜2倍量の砕石を土中へプレス投入(砕石)
●全てのパイルに設計載荷されたことは管理装置のモニター画面で簡単に確認できる(砕石・間伐材) |